閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

ウシュアイア ② パタゴニアトレッキング&クルージング

前回の続き。ウシュアイアの街からティエラ・デル・フエゴ国立公園へ出かけた話、それとフェリーボートに乗ってビーグル水道に乗り出した話をしたいと思います。

 

ティエラ・デル・フエゴ国立公園へは市内中心部海岸沿いにあるバスターミナルから出発しました。往復約1,000円くらいでした。

公園名にもなっていますが、そもそもこのウシュアイアがあるティエラ・デル・フエゴ島の名前の由来はなんなのか?といいますと、マゼラン一行が航海しているとき、島に炎がいくつも灯っているのを見つけたことから、「炎の大地」という呼ばれるようになったのだとか。あんたそりゃあ先住民が野営していただけだろ、と思いますが、確かに風がとても強い土地でなぜこんな炎が燃えているんだ、不思議に感じたんでしょうね彼らは。

 

ともかくバスで山道を走って、1時間足らずで国立公園に到着。

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他の乗客たち
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ブエノスアイレスから3,079km、アラスカから17,848km。ルート3の南終着点だそうです。

 

バスは公園の奥にあるラパタイア湾で降ろしてくれます。まずはこの周辺を散策しました。

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空気がとても澄んでいました。さらに奥の方に進んで行こうとしたのですが、道が凍っていて危なかったため、ここらで引き返すことに。他のトレッキング客もあまりいなかったです。山の奥の方へ入って行くのはやめて、反対に手前でバスが途中通過したラグーナ・ヴェルデの小屋を目指すことにしました。

 

適当に道を進んでいくと、草を食んでいる野生の牛たちに遭遇!

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なかなかの迫力

 

途中一面凍った湖も。人気がほとんどない。

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でかい‥。馬の糞でしょうか。
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足元が少し滑るくらいで、比較的楽で簡単な道が続きます。気軽に散策しながら、美しい景色と澄んだ空気を味わえます。

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この地方に特有の樹木です

 

さんざん寄り道をして、小屋に到着!レストランやお土産屋さんがあります。バスはここに迎えにきてくれます。
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コーヒーとケーキとエンパナーダで一服。帰りのバスが迎えにくるまで、たっぷりあと2時間はありました。f:id:kankodoriya:20200216121921j:image

お土産屋さんの斬新なディスプレイf:id:kankodoriya:20200216121937j:image

野生の馬が小屋の近くをうろついていました!なかなかの威厳。

 

ティエラ・デル・フエゴ国立公園はこんな感じでした。のどかで美しい風景。天気が良かったですし、特に疲れもせず楽しめました。トレッキングコースがむしろ物足りないくらい。でも野生の牛や馬にも会えたし、素晴らしい自然の宝庫という感じでした。

 

次に参加したツアーがビーグル水道ツアー。ロス・ロボス島とロス・パハロス島、エクレルール灯台を廻るクルーズツアーで、約2時間半のコース。チケット代は3,000円くらい。ロボスはアシカ、パハロスは鳥の意味で、ウミウという海鳥が繁殖しているのを観察できます。エクレルール灯台はなかなか舌がうまく回りませんが、ウォン・カーウァイ監督の映画「ブエノスアイレス」で印象的な使われ方をした灯台です。世界の果ての灯台ですね。

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まずは船着場へ
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寒いため、出港時は屋内に待機。エスプレッソをお供に。
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風が強く、天候は荒れ気味

 

しばらくすると小さな島が見えてきました。ロス・ロボス島、アシカがたくさんいる島です。
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わーお

 

パハロス島も同じ感じ。海鳥が飛び交っているのが、遠目にもよくわかりましたね。

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途中ある島に上陸。が、雨と強風で長くは外にいられず。それでもそんな僕らをチープな家族が迎えいれてくれました。

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寒かったですが、とても美しい島でした。アイスランドみたい。行ったことないけれど。

 

そしてすぐ再出発。本丸のエクレルール灯台がとおーーくに見えてきましたよ。
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見えましたか?

徐々にデッキに人が出てきました。
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ブエノスアイレス」の終盤に出てきたあの灯台です。台湾から来たバックパッカーの若者が、トニー・レオンの吹き込んだ沈黙のテープを聴くシーンのバック。
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そんなに大きいわけではないですが、なんかずいぶん遠くに来たことを実感して、再度じーんときてしまいました。f:id:kankodoriya:20200216125418j:image 

灯台の周囲を船はゆっくり回り、そしてウシュアイアの方へ引き返していきます。
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名残り惜しむ人々

 

というわけで、最果ての街ウシュアイアをたっぷり堪能しました。日数にして5日間もいました。2度と来ることはないかもしれませんが、パタゴニア地方はなんとなく記憶の奥底に原風景みたいなものとして生涯残っていきそうな気がします。

ウシュアイアから次に向かったのは、コルドバの北、カピージャ・デル・モンテです。UFOの目撃情報が相次ぐ、南米を代表するオカルトの聖地へ。

 

ではまた