閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

ワルシャワ ② ミュージアムめぐり

今回中欧篇ラストは、ワルシャワ滞在で訪れたミュージアムについて書きます。訪問先は以下の通り。

ポーランドユダヤ人歴史博物館

ワルシャワ近現代美術館

国立美術館(博物館)

ショパン博物館

他にもワルシャワ市内の有名どころとしては、ワルシャワ蜂起博物館やマリー・キューリー博物館などがあります。変わり種としては、体験型博物館のコペルニクス科学センタがとても楽しそうでした(混んでいたため、館内レストランで食事だけとりました)。

 

①のポーランドユダヤ歴史博物館はワルシャワ北西部にあり、近くに巨大なユダヤ人墓地があります。ワルシャワ旧市街からちょうど真西にあたる位置。

この博物館は建物がかなり大きく、デザインも印象的なもの。当然館内も広く、展示をしっかりと全て観ていこうとしたら、半日は必要です。

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主な展示内容は、徐々にポーランドに根付いていったユダヤ人の歴史と変遷について。中世から戦後までのユダヤ人が辿ってきた道を、詳細に解説してくれています。単調になりがちな内容を、あれやこれやと工夫を凝らした展示方法で楽しませてくれます。個人的にはブルーノ・シュルツに関する展示があったのが嬉しかった。内容が濃くて大変でしたが、訪れる価値は十分あると思います。

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ヘブライ文字で書かれたポスター
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ブルーノ・シュルツの自画像です
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次の②は、ワルシャワモダンアートミュージアムです。なので正確に訳せば、ワルシャワ近代美術館ですかね。ヴィスワ川沿いで、ワルシャワ大学近くにあります。だからかどうかはわかりませんが、若い人たちが自らで企画運営している感じがして、新しいものを作ろうとするエネルギーみたいなものを感じました。ここはワンフロア丸々仕切なし、企画展一本勝負でした。潔い。私が行ったときはミリアム・カーンの作品展でした。愛知トリエンナーレでも出展した作家のようです。

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③のナショナルミュージアム。ここもかなり広くて、展示をしっかりと観ていたら半日は必要。私は閉館1時間半前に行ったのですが、かなり駆け足で観るハメになっちゃいました。展示はそれぞれコンセプトごとに分かれていて、観やすかったです。

ところでみなさんはベクシンスキーという画家を知っていますか?私は知らなかった。なんとなくポーランドらしい画風で、「進撃の巨人」の巨人たちのモチーフは、彼の作品からだとかそうでもないとか。一見の価値ありです。日本で企画展があれば観に行くべし。ポストカードや作品集がミュージアムショップや書店でたくさん置かれていたので、人気なのでしょう。

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上はベクシンスキーの作品です

 

最後の④は、改めて説明するまでもなく、ポーランド生まれワルシャワ育ちのフレデリック・ショパンに関する資料を集めた博物館です。音楽史においてショパンがどのような位置を占めるのかは素人くさい私にはわかりませんが、クラシック音楽界では知名度・人気含めてベスト5くらいには入るのではないでしょうか?日本文学でいえば太宰治に近いイメージですね。病に苦しんでいて不健康な感じで、なんか哀愁がありたぶんモテそうなかんじ。博物館にはショパンデスマスクもあります。他には直筆の楽譜や手紙、当時実際に弾いていたらしいピアノなどなど。

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いかがだったでしょうか?ワルシャワの魅力はたくさんありますが、美術館や博物館だけとってみても、多種多様に楽しめました。ワルシャワの伝統的なアートやエネルギッシュな現代アートワルシャワの歴史を知るのに最適な博物館などなど。街をなんとなく散歩していてもそうですが、飽きずに何度も訪れられる街だと思います。

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さて、次はどこに行こうかしら。メキシコ、キューバプエルトリコあたりにいきたいですね。コロナが収まったら。

 

おわり