閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

カピージャ・デル・モンテ ① 南米オカルト村散策

ここからは名残惜しくも寒かったパタゴニア地方を発ち、温暖なコルドバを目指します。コルドバから約100km離れた、カピージャ・デル・モンテという町に行くためです。

カピージャ・デル・モンテは、「クレイジージャーニー」(この旅に出ている間に放映は打ち切りに‥)にも出演していた人気写真家の佐藤健寿さんが、雑誌TRANSITで紹介していたオカルトチックな町です。その記事によれば、この村ではUFOの目撃情報が相次ぎ、村の雰囲気や住人たちはどこかポジティブで不思議な空気を醸し出している、との事。そんな怪しげな場所に近づいた経験もななかったため、これは良い機会だからみてみよう、とポジティブな雰囲気を醸し出しながら、次の目的地に決めました。また、サンティアゴパタゴニアときて次にブエノスアイレスだと大都会と寒冷地域の往き来で疲れが溜まりそうだったため、なんかのんびりした温暖な町でゆっくりしたいなあという動機もありました。

 

出発玄関であるウシュアイア空港は、街から少し外れた場所にあります。宿から徒歩45分くらいのようなので、ケチって歩くことに。別れを惜しむ気持ちも嘘ではありません。

が、しかし、迷ったのと、風が強すぎるので徒歩は断念。流しのタクシーをやっとこさ捕まえて空港に。

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空港からの眺め

 

そして急にコルドバに到着!

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ちなみにコルドバ空港から市街地に来る際はバスに乗りました。このとき、Red Busというプリペイド式のカードが必要だったため、空港内のキオスコで購入&チャージしました。このカード、コルドバでしか使えない‥。それゆえ、このときの空港→コルドバ市内への移動で1度使ったきり。もったいないですね〜。

 

市内中心部のサン・マルティン広場周辺をバックパック背中に散策したところ、街にはこれといった見所がなさそうだったため、1泊もせずそのままカピージャ・デル・モンテへ移動することにしました。カピージャ・デル・モンテ行きバスの発着所はサン・マルティン広場をまっすぐ南下し、東西を走るサン・フアン大通り沿いに出た場所にあります。そこはターミナルではなく、単なる停留所でした。チケットを地下で購入し、停留所で待ちんぼ。

このとき自分が乗るべきバスを見分けるのはなかなか難易度が高いため、注意が必要です。バス会社をきちんと覚え、なおかつ向け先(終点)の地名を把握しておく必要があります。私のバスはだいぶ遅れて来たため、それまで他のバスが来るたび、自分のチケットに記載された情報とバスの表示を何度も何度も見返しました。

 

そして、遅れはあったものの無事バスに乗れ、2時間の乗車後、やっとカピージャ・デル・モンテに到着しました!町の入り口では、早速宇宙人が迎え入れてくれました。

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しかし、宿泊予約に関して、こんな田舎町でかなり困った経験をしてしまいました‥。田舎町だから、というべきか。

初日は予約なしで町の中心部の宿に泊まったのですが、価格のわりには部屋や設備がぼろぼろ。シャワーの水は詰まるし、部屋は寒い。そのため2泊目は移動することに。booking.comを利用して、中心部から徒歩30分程度離れた場所に良さげな宿を見つけました。

この宿、なかなか僻地にあったため、かなり道に迷いました。本当にこんな場所に宿泊施設なんかあるのか?っていうくらいの辺鄙な場所。しかも、この町の犬は本当に気性が荒かった。飼い犬もノラ犬も、やたら吠えたり唸ったり。これはなにか武器が必要だと感じたため、常に石ころを手に持って警戒しておりました。

地図の場所に着くと、庭で女性が水をばら撒いていました。予約した者ですが、と話しかけたところ、うちはホテルじゃないよ、とおかんむり。話が合いません。間違えたかな、と思って地図を見せたところ、地図は合っているが、目的の宿は別の場所にある事が判明。つまり、サイトに掲載されている地図の該当場所と実在地が異なっていたという事。原因はまったくわかりませんが、これはひどい。別に移転した感じでもありませんでした。 

幸いなことにこのおば様が目的地の宿泊施設を知っていて、正しい場所を教えてくれました。さらに歩くこと5分ようやく発見!

しかし、さらにこの後最悪な事が。宿のインターホンを鳴らしても、誰も出てきません。鍵がかかっているため、中に入ることもかなわず。私はそのとき風邪を引いていたため、誰かが帰ってくるのを外で待っていると身体が冷えるため、また30分程歩いて中心部に戻りました。

wifiの使えるカフェに入り、サイトを通して宿に問い合わせを入れるも返事なし。待つも時間はもう夕暮れ時です。ダメだこりゃ、と思い、サイトで他に宿の候補をいくつか探しておいて、直接空きを確認しに行くことにしました。

そして、1軒目の候補先に着いたところ衝撃の事実が。なんと、宿が潰れて売りに出されていたのです!なぜ?なぜここがサイトに残っているのか?!これで私もピンときました。最初に予約した宿も、なんらかの理由から営業停止中だったのでしょう。しかし、なぜそれでも予約できてしまったのでしょうか??booking.comが悪いのか施設側が悪いのかわかりませんが、最悪なパターンだったと思います。booking.comにはメールで事情を説明し、①予約をキャンセルにして欲しい、②そのキャンセル料は払えないとの要望を伝えました。そしてなぜこんなことが起きたのか教えてほしい、という質問も合わせて送信。残念な事に、後日キャンセル完了を伝える事務的な返信のみがありました。サイトと登録施設側のルール徹底と運用改善がされない限り、こういう最悪な事態はこれからもあり得そう‥。

それはそうと、代わりに泊まったホテルは少し高いものの、中心部へのアクセスが良くなり、部屋もきれいで、むしろ結果オーライ、怪我の功名となりました。

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洗面所と食堂。部屋はすぐ散らかしてしまうため、公開NG

 

この町の特色は、なんといってもUFOとスピリチュアルな雰囲気!市中を歩いているだけでも、それらしいモチーフがさかんに現れます。

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なぜか男前
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宇宙人フェスのイベントTシャツ。もちろん、買いました
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公園にUFO
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UFOを監視しようぜ、みたいなツアー
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これは謎のサーカス。別にスピリチュアルではない

 

とにかくたくさんです。なんでしょう、村おこし‥?

これらの一連の写真を見て、むしろここに住みたいと思う方々もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?日本というなにかと狭量で息苦しい国で普段暮らしていると、この未知なるエネルギーと寛容なる精神はあまりに刺激が強すぎてしまい、爆烈に惹かれていく気持ちを隠しきれなくなるものです。

無論、私も滞在をどんどん伸ばし、計5日間、手の爪先から足の爪先までこの未知なるエネルギーにどっぷり浸かりました。ちなみに他にはほとんど観光客を見かけませんでした。そりゃそうだ。

 

前置きが長くなりました。次回はカピージャ・デル・モンテでUFOが最も頻繁に発生するウリトルコ山と、注目のパワースポットであるエルカホン湖周辺を探索した件についてリポートします。結果はいかに?!

 

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オマケ: 白カビのサラミ、とても美味しかったです。通貨レートの関係もありますが、1本150円くらい。日本の輸入食品屋で購うと、価格5倍以上ではないでしょうか。アルゼンチンはとにかく肉な国ですからね。IPAは苦くて飲み応えがあって好き。日本と違い、基本は500mlで、それ以上小さい缶はあまり売っていませんでした。

 

ではまた