プンタ・アレナス 〜 the end of the world〜
サンティアゴ周辺から、ついに遠く南のパタゴニアへ!最初はパタゴニア行きを計画していませんでしたが、せっかくチリまで来たならば見ておくべきだなと思い、予定を変更しました。イースター島に行こうかとも悩みましたが、こっちは便が少なく、現地移動も大変そうだったのでパタゴニアを選びました。
まずはチリ側の最南端の街、プンタ・アレナスへ飛びました。夜中にサンティアゴのバスターミナルから空港へ。ターミナル周辺の屋台で腹ごしらえをば。サンティアゴの屋台は、安くて美味かったです。牛肉の串焼きはパンが付いて100円くらい。モツ煮を挟んだパンは250円。
未明の4時に離陸し、朝7時に到着。眠いです。が、パタゴニアの観光地はわりと治安が良いらしいので、眠くてもさして不安はなし。
飛行機を出るとやはり寒い!アタカマ→サンティアゴ→プンタ・アレナスと順調に気温が下がっていきます。空港出口で乗り合いのミニバスの呼び込みをすぐ発見、話しかけてチケットを購入しました。ピンポイントで降ろしてくれるそうで、適当にホテル・モンテカルロと告げました。宿は決めていませんでしたが、椎名誠が泊まったことで有名らしいそのホテルをまずは訪ねてみることに。街の中心部まで行く道のりはひっそりとして静かな感じ。雪は降っていませんでしたが、ところどころ積もっていました。
30分くらい乗って市街地に到着。目の前で降ろしてもらったモンテカルロに入り、そのままチェックイン。1番安いシングルルームで3,000円と少し高かったですが、パタゴニア地方は物価が高いみたいだし、宿も少なそうな小さな街なのでこれくらいは問題なし。ホテルはなんか情緒があって、不思議と惹かれるものがありました。
共有シャワーを借りてひと休みしたら、昼飯を食べに街に繰り出しました。街の中心部は1時間もあればまわれる程度のこじんまりとした感じ。
5分ほど歩いてロミトスという粋なお店に入りました。なかなか美味かった。
窓から見える寒空の景色が、穏やかで良い感じ。
店を出て、ムニョス・ガメロ広場へ。このマゼラン像の隣の先住民の足を触ると、無事航海ができるというジンクスがあるんだとか。だから足だけピカピカになっています。
街路をてくてくと海の方へ。天気はたまに雪や小雨が降ったり、急に晴れ間が差し込んだり。
そしてマゼラン海峡!
うっひょー!「地の果て」や〜!
人はほとんどいなくて、いるのは海鳥ばかり。昔はここを船がたくさん行き来していたのでしょう。
今度はマゼラン海峡とプンタ・アレナスの街並みを一望するため、高台へ移動しました。雪がパラパラと降っていて、なかなか寒かったです。
移動中の風景はこんな感じ
そこには壮大な景色が広がっていたわけではないですが、すーっと暖かで優しい風景。ここが "the end of the world"なんだなあ、とよくわからない感慨にじーんと耽っていました。寒かった。こんなに遠くまで来てしまったけれど本当に良かった、と心底思いました。
ちなみにこの高台にもヤムナ族が!
後ろ髪を引かれる思いで街の方に戻りました。夕飯はなんてことないタイ料理屋さんで食べました。パタゴニアの地ビール、australの生を飲めるのが嬉しい。
美味い!よく知らんが水が良いのか
帰りがけに寄った土産屋さんに、またいました。
プンタ・アレナス、正直にいって観光的な見所はほとんどありませんでした。けれど街は素朴で、人々は親切で、不思議と心が落ち着くような雰囲気がありました。
チリ側の最南端の街ということもあって、かつては船の停泊地として栄えた街。それからパナマ運河が開通して、めっきり訪れる人も減ったはずですが、それでも街にうらぶれた感じはなく、人々は地に足をつけて暮らしているような印象でした。ただしつこいけれど寒かったです。8月はこっちの真冬になるため、氷点下の気温。まあしょうがないですが。
次回はアルゼンチン側最南端の街、ウシュアイアに移動します!
ではまた