閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

クスコ ② おいしい食事

クスコでの食事について。マチュピチュ含め、本来ならばインカの遺跡について綴りたいところですが、まずはクスコの食事事情から!

 

現地の食文化やみんなが本当に食べているもの(観光客向けではないもの)を知りたければ、なにより市場に行くべきだと思います。通路は狭いし人は多いので、手荷物は少なめで。

南米のフルーツ。エクアドルのバナナが有名ですが、他にも南米独特の珍しい果物がたくさんあります。日中の日差しが強く昼夜の温度差が激しいからなのか、新鮮で甘みが強い果物を楽しむ事ができます。

クスコの市場では、ご覧の通りフルーツジュースをその場で絞ってくれる露店がずらーっと並んでいます。

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正直、店ごとの特徴や違いはほとんどなさそうです。メニューも値段もほぼ一緒。ヨーロッパからの男性観光客は若い女性店員の店に集まっていましたね。

定番のオレンジジュースは文句なしに安定していて美味い。旅で疲れた身体にはこの酸味と甘みが本当によく沁みます。マンゴージュースも甘くて美味しく、同じくオススメです。

日本ではあまり知られていませんが、スーパーフルーツといわれているルクマという果物があります。ミルクと混ぜて提供されるのですが、独特のコクがあり、これもまたクセになる美味さです。ちなみに砂糖の有無はリクエストできます。

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屋台飯にもトライ。一食5ソル(日本円で約170円!)でスープ付き。客層はほぼ地元民だけのローカルフードでした。

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味もなかなかグッド。スープにはなぜかキヌアがたくさん入っていて、具沢山。

メインは牛肉や芋などの野菜を一緒に炒めてご飯にのせたもの。

 

ここで、クスコで特別美味しかったレストランをいくつか紹介したいと思います。

 

まず一軒目は「キンタス エウラリア」。ガイドブック地球の歩き方にも載っています。ランチ営業のみのお店。中庭のような爽やかな空間で食事ができ、フォークロワな音楽演奏もあります。オススメはモツと野菜がたくさん入った煮込み料理15ソル(約500円)。敷居も高くなく、現地の方も家族や恋人と出掛けるのにちょうど良い感じで利用している感じ。

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二軒目は、中心部であるアルマス広場からほど近くにある「MORENA」。オシャレで高級感のあるペルー料理をリーズナブルな価格で楽しめます。観光客にとても人気があるため要予約。写真はセビーチェと鱒の料理。セビーチェはシーフードのマリネのようなもので、レモンが大量にかけられています。どちらも美味しいですが、鱒にはまたなぜか大量のキヌアが‥。

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最後に、ペルーの名産品について紹介します。ペルーといえばカカオとコーヒー豆のイメージ。実際どちらも現地で食してみると本当に美味しく、観光客向けの店であっても日本で買うのに比べればとても安いです。私はカカオから作ったチョコシャンプーやリップクリームなどの美容品も買ってしまいました。荷物が増えてしょうがない‥。

 

他にはキヌアなどの種々の雑穀類。栄養満点でスーパーフードなどと呼ばれていますが、ことキヌアに関していえばそのほとんどがペルーとボリビアで生産されているそうです。もちろん、日本で買うよりもよっぽど安い。一袋200円くらい。

コカの葉やコカティーも普通にどこでも買えます。香りはなんとなく笹みたいな感じ。慣れるとけっこう美味しいです。高山病に効くとされ、ペルーでは日常的に嗜まれています。コカは日本国内持ち込み禁止。リスクを冒して持ち込む気はないですが、一見ただのお茶葉だからいけそうですけどね。

 

本当の最後に、クスコのうどん屋さんを紹介します。その名も「慕情さん」さん。

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麺は少し独特ですが、個人的には好きでした。秩父うどんに食感が近いかも。

スープはおそらくチキンをベースにしていて、こちらも美味しいです。店名について考えてみたのですが、これはたぶんポルトガル語の「サウダージ」から来ているのではないかと思います。日本語で「郷愁」や「慕情」と訳されることが多いですし。ブラジルはペルーの隣国。ついでに歴史的にブラジルもペルーも日本からの移民が多いですよね。敬称がついている理由まではさすがにわかりませんが。日本式のカウンター席もあるのですが、誰も座っていませんでした。ちょっとサウダージな気分になれました。

 

本当はインカの遺跡について書きたかったのですが、食べ物の話に終始してしまいました。

 

つづく