クスコ ③ 近郊遺跡ツアー
前回クスコの食事について書いた後、そのまま更新をストップしてしまいました。マチュピチュに行ったあたりから旅に夢中になってしまい、目前の光景に集中しようと思ったのかそうでもないのか覚えていませんが、当ブログをおざなりに‥。まあ疲れて宿で書く気力が残っていなかったことや移動中は読書を優先したせいもありますが。
今回以降は日本に帰国した現在の視点から振り返り、最終地であるイグアスまでの旅について続けて綴っていきたいと思います!若干記憶が薄れていることは否めませんが、まあなんとかなる!書きながら思い出していきます。また、それが自分のためにもなりそうです。
前置きが長くなりました。今回はクスコ近郊の遺跡を訪ねた話です。
観光客の方たちはクスコ旧市街の遺跡やマチュピチュは必ずまわると思いますが、近郊の遺跡群に関してはあまり行っていないような気がします。
しかし、それではもったいない!確かにクスコ中心からはバスやタクシーが必要な距離にあり、なおかつ遺跡群は散在しているため時間がかかります。けれどそれぞれが独自の魅力を備えていて、十分に見応えがあります!いまだ考古学的に謎に包まれたアンデス文明の遺跡たちは、その石造りの建造物がその周囲の光景の中で変に存在感を放ち、不思議な雰囲気を出しています。是非ペルー訪問の際は訪ねて欲しい。
日程的に厳しい旅行者の方は、せめてクスコ中心部から2〜3kmに位置するサクサイワマンだけでも行ってみてください。個人で簡単に行けますし、遺跡公園には現地の家族連れがたくさんいて、日向ぼっこやらスポーツやらを楽しんでいて治安も良いです。ただし、歩いていこうとすると急坂ばかりでしんどいです。個人で行くならタクシーがおススメ。乗る前に運賃を確認しておけば、ボラれる心配もありません。サクサイワマンとは?という話はまた後ほど!
私は日帰りツアーに参加して遺跡を回りました。ガイドブックによると相場は5〜6,000円とのこと。中心部のアルマス広場に面してたくさんツアー会社が並んでいます。たまたま広場から急な坂を登った場所に宿をとっていたこともあり、中心部ではなく宿近くの代理店で予約。そしたらなんとたった1,500円でOK!安い!
約半日の旅程で、遺跡のみ5箇所を周遊。しかもホテルまでバスが迎えに来てくれるそうです。
当日約束の時刻、宿の入り口で待っていると、10分くらい遅れてそれっぽいお兄さんが。なぜか宿前の急な坂道を徒歩で登ってきました。なぜかバスはなく、一緒にアルマス広場まで歩いていきます。それなら広場待ち合わせでも良かったのでは‥
今回廻った遺跡は、①コリカンチャ(太陽の神殿)、②タンボ・マチャイ、③プカ・プカラ、④ケンコー、⑤サクサイワマンの五箇所です。
まずはコリカンチャ。インカ帝国時代の神殿は土台だけを残し、他はスペイン軍によって破壊されています。その上部に教会を建てているので、一見単なるでかい石造りの教会です。教会は大地震で1度崩壊してしまったそうですが、土台の神殿はビクともしなかったとか。征服した側の文明が優れているわけではないということがよくわかります‥
展望台からの眺めと、内部の様子です。
外で売っていたオレンジが新鮮で美味しかった。標高か時差のせいかわからないけど疲れやすい体によく沁みます。
ふたつめはタンボ・マチャイ。聖なる泉と呼ばれ、今もこんこんと水が湧き続けています。水源地はいまだ謎らしい‥。この後行くプカ・プカラを見下ろせる位置にあり、インカの本殿的な機能があったのではないかと見られています。
次はタンボ・マチャイからほど近くにあるプカプカラ。見晴らしの良い場所にあります。
山に囲まれて風が気持ち良いです。
4つ目はこの中で1番大きなサクサイワマンです。岩がでかい。毎年6月のインティライミではこの場所で壮大な祭が行われるみたいです。ちなみにインティライミはリオのカーニバルなどと並んで世界三大カーニバルの1つとされています。
広い公園が隣接していて、ファミリーがたくさんいました。クスコ市内からも近いので、ツアーがかったるい方でもここだけは是非。
最後はケンコー。小ぶりな遺跡ではありますが、石を組むのではなく大きな岩を削って作られたという異色の祭礼場です。
ケンコーからはクスコの市街が見渡せます。
なんとインカ帝国時代には全体がプーマの形になるようにこの街の建設を行ったらしいです。クスコの市街が胴体、サクサイワマンがプーマの頭部。スケールが大きく、まさに神さまの住む街ですね。
ツアー参加者はペルー人ばかりでガイドは基本スペイン語なのですが、東洋人の我々に気を使ってくれて英語との2言語放送で説明してくれました。英語とスペイン語どちらでも説明してくれたので、片方では意味がとれない場合ももうワンチャンスで聞き取りやすかったです。
次回はマチュピチュに行くまでの道程や宿泊したマチュピチュ村について書きます。
つづく