プエルト・イグアス (終) 〜南米の大自然へ〜
前回まででパラグアイのシウダ・デル・エステからイグアスへ移動した話をしました。ここに来る目的はもう滝見学しかありませんよね。たぶん。
イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの国境にまたがっおり、それぞれの国から異なる角度で風景を楽しむことができます。特に「悪魔ののど笛」と呼ばれる最大の滝を堪能したい向きは、どちらも訪れるべきでしょう。アルゼンチン側は「悪魔ののど笛」との距離が近く、上から見下ろす角度になるのに対し、ブラジル側は下から見上げる視点になるようです。「ようです」というのは、私がアルゼンチン側しか訪ねなかったからです。ブラジル側も行こうかギリギリまで悩んだのですが、入出国手続きが面倒くさいのと、アルゼンチン側でその光景を目に焼き付けるようじっくり堪能したため、なんか燃え尽きちゃったからでふ。
市街地から国立公園への移動はバス。プエルト・イグアスのターミナルから定期バスが往復していますので、その場でチケットを購入してそれに乗り込むだけでOK。30分もしないうちに国立公園に到着します。
入園後すぐにある博物館。ピューマの顔の造形に味がありました。
園内移動用の鉄道に乗ります。これで滝を見学できる地点まで移動します。
途中駅に停車。
終点到着後、「悪魔ののど笛」を見るためのビュースポットまで徒歩で移動。約15分程度の道のりでした。ここは人が多く、アナグマも多かった。
太り過ぎなやつ。手を出すとがぶりと噛み付かれる恐れがあるそうでかなり要注意。人を全く恐れません。
桟橋を歩いて…
川を渡ると…滝が少しずつみえてきます。
「悪魔ののど笛」!ものすごい水量!
みなさんカシャカシャ写真撮影に勤しんでいるため落ち着かなかったですが、このごついやつを目に焼き付けようと私はずーっと滝を眺めていました。暑さと人の多さ、滝の落ちるすごい轟音でまあまあ疲れてきました。
「悪魔ののど笛」に満足し、元来た道を引き返します。戻りの鉄道を待っていると、大量のアナグマが跋扈していました。
人を恐れないため、奈良の鹿ばりに食糧を求めて襲いかかってきます。外で食事をしてはいけません。
公園出入口と「悪魔ののど笛」の間にも駅があります。ここから公園内にある無数の滝を巡る遊歩道に出れます。
1番奥に見えるのが、「悪魔ののど笛」。その手前にある大小さまざまな滝の景観も楽しむことができます。
「ロストワールド」や「インディ・ジョーンズ」に出てきそうな絶景です。
桃源郷のような雰囲気。濃い緑が茂っていて、水量も豊か。
いやー素晴らしい景色でした。「悪魔ののど笛」と比べて遊歩道には人が少ないので、ゆったりと絶景を眺めながら散歩できます。いかつい爬虫類たちには会えませんでしたが。
帰りは同じく定期バスに乗り、プエルト・イグアス市街地に帰宅。アルゼンチンで過ごす最後の夜を、アサドで締めました。
帰りはデザートにジェラート。アルゼンチンでは初めて食べました。イタリア移民が多いからアルゼンチンはアイスが美味いはずだ、とこの時点で気付きました…。
プルタブが「A」なのがオサレ。アンデスビーア。
長かった南米旅行もこれで終わり。2019年7月31日に羽田空港を出発し、同じく2019年9月18日にイグアス空港を発ちました。約50日間の旅でしたが長いという感じはなく、むしろ短くてもう終わってしまうのだなという思いでした。時々、すごく遠いところに来ているんだなあと実感する瞬間があり、それが心地良かったです。
そんなわけでまずはイグアス空港からブエノス・アイレスの空港に飛びました。ブエノス・アイレスからUSAのダラス空港へ飛ぶタイミングで、本格的に南米を去ることに。まあ、まだ時間はあるから、ブエノス・アイレスの空港でビールでも飲んでいたいと思います。
¡Adios!