閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

プラハ ① 市内観光〜 プラハ城&カレル橋&旧市街etc〜

今回オランダはアムステルダムからLCCを利用し、チェコプラハへ移動です。アムスのスキポール空港は街の中心地から近くアクセスが良いため、移動は楽でした。なので移動の詳細は割愛。というか東京の空港が遠すぎるだけだよな。

f:id:kankodoriya:20200103235221j:image

プラハ空港に昼過ぎに到着。バスで市内へ移動します。バス停は空港の外に出てすぐの場所にありました。ここから目的地のホテルまでは約30分で着く予定。ちなみに予約したホテルはプラハ西側の地域ですた。しかし、バス停からして英語表記は少なめ。つい30年くらい前までは英語圏の国と交流がなく、あまり英語が必要なかったからかもしれません。

f:id:kankodoriya:20200108224119j:image

降りる停留所について下調べしていたのですが、バスが走り出すとどこを走っているのかさっぱりわからず‥。ついつい降りるタイミングを逃してしまい、終点に到着してしまいました‥!

気づけば周りに他の乗客はおらず。専用駐車場にバスが停まったことで、やっと終点であることに気付く始末。運転手はやおらお弁当を食べ始めてしまいました。

とりあえず運転手に謝り、降りたいからドアを開けてくれと頼んだところ、「飯食ってるから、待て」とのこと。なんでやねん。ちなみに運転手はチェコ語で話してきたため、内容は想像です。

2、3分待つものの、依然食べ続けるおっさん。さすがになんの時間なのかよくわからなくなってきたため、声のトーンを大きくして再度依頼。ぶーぶー言いながらもエンジンをかけなんとかドアを開けてくれました。別に大した手間でもないだろうに。っていうか飯食ってる横に乗客が立っている方が嫌だろう、普通。早速チェコの洗礼を受けてしまった。

 

無事バスから脱出した後、通行人のマダムにホテル最寄りの駅を尋ねたところ、最寄りトラム駅から2駅ほどとのこと。マダムが話してたのはチェコ語でしたが、雰囲気で伝わりました。

プラハの街並みは旧共産主義社会の名残りを感じますね。そこはかとなく哀愁が漂っている。

f:id:kankodoriya:20200103235856j:image
f:id:kankodoriya:20200103235853j:image
f:id:kankodoriya:20200108224137j:image

そして無事ホテルに到着!翌日から本格的に市内観光することにし、初日は街を軽くぶらつき食事だけしました。

 

翌日まず観光で訪ねたのが、プラハのシンボル的存在のプラハ城です!

f:id:kankodoriya:20200105080600j:image

プラハ城とはいうものの、「城」といえる建物がまるっと存在するわけでなく、大聖堂や旧王宮、錬金術のラボがあった黄金の小路など、複合的な建築群がプラハ城です。街を見下ろす丘の上に堅固な城壁を築き、その内部の空間に当時の中枢的機能を果たす建造物が建てられていった、というような感じでしょうか。

f:id:kankodoriya:20200105080714j:image

城へ向かう途中の階段

 

チケットはその場で購入しました。クリスマスシーズンで人は多いですが、並ぶ必要はありませんでした。ちなみ城内にはチケットなしで入れます。チケットが必要なのは旧王宮や黄金小路などの施設見学の際だけ。そのためか、城内を散策するだけの人が多い感じ。私が購入したチケットは250コルナ、約1,200円の通し券。48時間以内なら対象施設に何度でも入場可能みたいです。ちなみにBチケットというやつで、王宮美術館など一部施設には入れません。

f:id:kankodoriya:20200105080853j:image
f:id:kankodoriya:20200105080849j:image

1番の見所は、天高く聳えるヴィート大聖堂。内装がとにかく豪華絢爛です。チェコの国民的芸術家ムハが制作したステンドグラスはひときわ色彩が鮮やかで必見。もちろん、他のステンドグラスも綺麗で見応えがありますよ。

f:id:kankodoriya:20200105081110j:image
f:id:kankodoriya:20200105081100j:image
f:id:kankodoriya:20200105081105j:image

次に注目なのが、黄金小路と呼ばれる路地。かつて錬金術のラボがあったという、かなりきなくさいエリアです。かの有名なゴーレム伝説もおそらく同じ時代の話だったはず。

他にカフカの仕事部屋だった建物が残っていて、現在では書店になってます。f:id:kankodoriya:20200105081454j:image
f:id:kankodoriya:20200108224154j:image

プラハ城を下って辿り着いたのは、続いての目玉であるカレル橋。プラハといったらまず思いつく、1番賑わう観光名所です。カレル橋の左右にはいくつも聖人像が並び、傍らではお土産用の絵や絵葉書などが売られています。まあ、やたらと人が多い。

f:id:kankodoriya:20200108224355j:image
f:id:kankodoriya:20200108224040j:image
f:id:kankodoriya:20200108224235j:image
f:id:kankodoriya:20200108224313j:image

3つ目の目玉は市民会館。ムハの天井画やスメタナホールなど、各見所をツアー形式で回ります。今回はオンラインで予約して行きましたが、そんなにお客さんはいませんでした。夏の繁忙期などを除いては直接行って申し込んでもすぐ入れそうです。ここのスメタナホールではほぼ毎日クラシックコンサートを催しているようで、売り場はチケットを求める列が出来ていました。ちなみにツアー時の写真撮影は別料金です。

f:id:kankodoriya:20200404215604j:image
f:id:kankodoriya:20200108224332j:image
f:id:kankodoriya:20200108224419j:image

市民会館横の火薬塔

 

そして、プラハ観光3つ目の目玉は、旧市街広場!クリスマスシーズンのため、クリスマスマーケットが開かれ、人がわんさか溢れていました。しかし、市内の至る場所でマーケットは展開されており、売っている物も似たり寄ったりであまり新鮮味はありません。むしろ、浦沢直樹の名作「MONSTER」プラハ篇のオープニングで、グリマーさんのバックに描かれていたティーン教会や、かの高名な天文時計をぼーっと眺めていたのがステキな時間でした。天文時計をつぶさに観察していると、それぞれの盤が指し示す意味や内容がなんとなく理解できるようになり、楽しかった。ちなみに1時間毎に動き出す仕掛けは、なんともいえない微妙な感じでした。

f:id:kankodoriya:20200108224058j:image
f:id:kankodoriya:20200108224256j:image
f:id:kankodoriya:20200106055103j:image
f:id:kankodoriya:20200106054942j:image
f:id:kankodoriya:20200106055100j:image

 

最後におまけ。やはり行きたい、ユダヤ人地区。今はお洒落なブティック街になっていますが、シナゴークがいくつか点在し、かつての名残りを少し残しています。ちなみに私が訪ねた時はユダヤ人墓地の中には入れませんでした。とにかく、せっかくプラハに来たならば、旧市街からほど近いこのエリアは訪れるべきだと思います。カフカの奇抜な銅像や、ヘブライ文字で表記された逆回転の時計などを見ることができます。

f:id:kankodoriya:20200106060347j:image
f:id:kankodoriya:20200106060355j:image
f:id:kankodoriya:20200106060351j:image

f:id:kankodoriya:20200106060714j:image
f:id:kankodoriya:20200106060710j:image

 

やはりチェコといえばビールですよね。プラハの有名な酒場もいくつか訪ねたので、次回はその話をしたいと思います。もちろん、美味い食事についても。

 

つづく