閑古鳥屋の2019〜2020海外旅行記 @ラテンアメリカ、中欧

閑古鳥屋といっても、店は開いていません。コマツシンヤさんの漫画から借りました。2019年に南米に飛び立つところから記録をつけ始めました。内容が面白いかは置いといて、とりあえずオンライン上に旅日記みたいにして残せるのは素晴らしいです。30代、東京出身、文学部卒。大学院での専攻はラテンアメリカ文学。

プラハ ③ アートについて、ムハ美術館 & カフカ記念館

プラハ篇の3回目、今回はプラハミュージアムとアートについて!

まずはチェコを代表する国民的画家といえばムハですね、たぶん。ムハ美術館が市中にありますので、訪ねないという法はないでしょう。旧市街中心部からはちょっとだけ離れた場所にありますが、そんな不便ではないです。トラムでも徒歩でもどちらでもアクセスできるくらいの距離。

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館内は正直かなり狭い。おそらく訪問者の平均滞在時間は1時間を切るのでしょう。しかしまあ作品数はそれなりにあります。リトグラフが多いけれど、スラヴ叙事詩と呼ばれる一連の作品群の内一点も展示されていて、見応えは十分ありました。お土産屋さんはかなりの人で溢れ返っていました。

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ここでお得な耳寄り情報。地球の歩き方にも載っていますが、ムハ美術館のチケットはカフカ記念館で半額で販売されています。それを発見したとき、もしかして…と思いムハ美術館で確認したところ、やはりこちらでカフカ記念館の入場券もこ半額で販売されていました!ムハ目当ての人にはついでにカフカを、カフカ目当ての人にはついでにムハを観てもらうため、安くチケットを売るという施策ですね。川を挟んで互いに離れたエリアにありますが、うまく活用すれば約1200円は得します。私は最初から両方行く気マンマンだったので、まあラッキーでした。

 

そんなわけで次はカフカ記念館へ。ヴルタヴァ川を挟んで西側、プラハ城と川の間の城下町にあります。入り口前にはこんな銅像が‥。小便小僧ならぬ、小便青年。腰がくいくい動いています。みんな嬉しそうに写真をパシャパシャ撮っていましたヨ。

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館内へ。受付横の窓からカレル橋がよく見えます。絵葉書みたいな景色。

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展示はいくつかのテーマに分かれており、カフカ直筆の手紙やノートの落書き(?)などを見ることができます。やはりここはプラハなので、「プラハユダヤ人街で育ったカフカ」という側面がフューチャーされがちですね。その他には、4人の婚約者との書簡や父親に送った手紙、仕事マジ虚しいぜみたいな手紙。映像やちょっとしたインスタレーションみたいなのも。

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また、今回は観覧しなかったのですが、ナショナルミュージアムは建物が大きくとても立派でしたヨ。

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ガイドブックに必ずといってよいほど載っている、「ジョン・レノンの壁」も観に行きました。なかなか面白いグラフティアートがちらほら。生前のジョン・レノンになにかゆかりがあるわけではなく、死後に哀悼の意を表して肖像が描かれたことからそう呼ばれるようになったようです。確かに壁の中で1番ジョンさんが際立っていました。

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近くには水車と小さな広場があります。

 

通称ダンシングハウスといわれているキュビズム建築のタワーも人気でしたヨ。

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謎のゴリラが

 

プラハは街のいたるところにアートな物が点在しています。その内のいくつかを紹介します。

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これもカフカ

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以上でげす。

次回はプラハから少し羽根を伸ばして、温泉の町へ行ってみたいと思います。

 

つづく

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プラハ ② ビアパブ & チェコ料理

ここでプラハ旅行で訪れた酒場を中心に、チェコでの食事について紹介したいと思います!

ご存知の方もいると思いますが、プラハを代表するパブが、世界一ビールを美味しく飲ませる酒場として漫画「もやしもん」でも紹介された「ウ・ズラティーホ・ティグラ」です!虎のマークがトレンドマーク。ここで出されるビールはチェコで1番有名な銘柄、ピルスナー・ウルケル一択です。旧市街の中の路地にあります。

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この虎が目印!

私が訪れたクリスマス前後の時期、店内は人でぎっしり、とても活気にあふれていました。

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テーブル席に座ると、まずはなにも言わずに「バンッ」とビールジョッキを置かれます。容量は500mlくらいとおもう。フォルムが重厚でずっしり、ステキです。

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まず泡がなめらかすぎる。店内の熱気とおとぎな街の夜の空気もあいまって、不世界一美味いビールという謳い文句も不思議と説得力を帯びてきます(店側はそんなこと謳っていません、あしからず)。

 

ビールサーバーのある立ち飲みカウンターは、常連さんらしき人々で賑わっていました。私はビールのおともに、チェコの名物料理「タルタル」を注文。値段はだいたい1皿1,000円くらい。ユッケみたいな料理のようで、生肉と多種のスパイス、それに玉ねぎやソースなどが載っており、自分の手でそれらをひとおもいに混ぜます。美味い。玉ねぎとスパイスのおかげで単調さを感じません。1人分としては量が多いか。他にソーセージも注文。

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壁にはチェコの有名作家ボフミル・フラバルのレリーフが飾ってあります。

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最近では『私は英国王に給仕した』という作品が河出文庫からリリースされましたね。

私はビールを4杯飲みました。酔っぱらってしまった!こんなはずじゃなかった!、という感じです。まあ外に出ると空気がつんと冷たく、すぐに正気に戻れました。

他の方のブログなどで、ティグラは一見さんに対して少し厳しいみたいな声がありますが、私の印象は逆でした。むしろ他の店より親切で、対応も一流でした。英語も通じますし、プラハ訪問の際は必ず行くべき店だと思います。

 

次は、「2匹の猫」という意味の店名を持つ「ウ・ドゥヴォウ・コチェク」を紹介!

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ここはピルスナーだけでなく、黒ビールも飲めます!

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料理はソーセージやチェコハムの盛り合わせをまず注文。他にチャーシューみたいな豚肉料理とスープも食べました。
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ビールによく合うぜ。

値段も良心的。チェコ料理を満喫できます。立ち飲みの常連スペースもあり。こちらの店も入りやすいわりには安っぽい感じはなく、かなりおススメです。

 

最後に、世界的に有名な『善良な兵士シュヴェイク』の作者ハシェクも通ったという名店、「ホスティネツ・ウ・カリハ」。とはいえ、こちらは食事はせず軽く見学しただけです‥。店内はシュヴェイクアートがいっぱいで楽しそう。ただあまり活気はなく(時間帯が悪かったのか。店の周辺も活気がありません)、その点ではやはりティグラに軍配。

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番外編で、こんなB級グルメも堪能。

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チェコ名物トゥルデルニーク。かなり甘い。食感がよく、美味しいです。プラハにはこれが食べれる店がたくさんあります。見た目も相まってか、観光客に人気です。

 

次回はプラハの美術館や博物館について書きたいと思います。

 

つづく

 

プラハ ① 市内観光〜 プラハ城&カレル橋&旧市街etc〜

今回オランダはアムステルダムからLCCを利用し、チェコプラハへ移動です。アムスのスキポール空港は街の中心地から近くアクセスが良いため、移動は楽でした。なので移動の詳細は割愛。というか東京の空港が遠すぎるだけだよな。

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プラハ空港に昼過ぎに到着。バスで市内へ移動します。バス停は空港の外に出てすぐの場所にありました。ここから目的地のホテルまでは約30分で着く予定。ちなみに予約したホテルはプラハ西側の地域ですた。しかし、バス停からして英語表記は少なめ。つい30年くらい前までは英語圏の国と交流がなく、あまり英語が必要なかったからかもしれません。

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降りる停留所について下調べしていたのですが、バスが走り出すとどこを走っているのかさっぱりわからず‥。ついつい降りるタイミングを逃してしまい、終点に到着してしまいました‥!

気づけば周りに他の乗客はおらず。専用駐車場にバスが停まったことで、やっと終点であることに気付く始末。運転手はやおらお弁当を食べ始めてしまいました。

とりあえず運転手に謝り、降りたいからドアを開けてくれと頼んだところ、「飯食ってるから、待て」とのこと。なんでやねん。ちなみに運転手はチェコ語で話してきたため、内容は想像です。

2、3分待つものの、依然食べ続けるおっさん。さすがになんの時間なのかよくわからなくなってきたため、声のトーンを大きくして再度依頼。ぶーぶー言いながらもエンジンをかけなんとかドアを開けてくれました。別に大した手間でもないだろうに。っていうか飯食ってる横に乗客が立っている方が嫌だろう、普通。早速チェコの洗礼を受けてしまった。

 

無事バスから脱出した後、通行人のマダムにホテル最寄りの駅を尋ねたところ、最寄りトラム駅から2駅ほどとのこと。マダムが話してたのはチェコ語でしたが、雰囲気で伝わりました。

プラハの街並みは旧共産主義社会の名残りを感じますね。そこはかとなく哀愁が漂っている。

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そして無事ホテルに到着!翌日から本格的に市内観光することにし、初日は街を軽くぶらつき食事だけしました。

 

翌日まず観光で訪ねたのが、プラハのシンボル的存在のプラハ城です!

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プラハ城とはいうものの、「城」といえる建物がまるっと存在するわけでなく、大聖堂や旧王宮、錬金術のラボがあった黄金の小路など、複合的な建築群がプラハ城です。街を見下ろす丘の上に堅固な城壁を築き、その内部の空間に当時の中枢的機能を果たす建造物が建てられていった、というような感じでしょうか。

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城へ向かう途中の階段

 

チケットはその場で購入しました。クリスマスシーズンで人は多いですが、並ぶ必要はありませんでした。ちなみ城内にはチケットなしで入れます。チケットが必要なのは旧王宮や黄金小路などの施設見学の際だけ。そのためか、城内を散策するだけの人が多い感じ。私が購入したチケットは250コルナ、約1,200円の通し券。48時間以内なら対象施設に何度でも入場可能みたいです。ちなみにBチケットというやつで、王宮美術館など一部施設には入れません。

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1番の見所は、天高く聳えるヴィート大聖堂。内装がとにかく豪華絢爛です。チェコの国民的芸術家ムハが制作したステンドグラスはひときわ色彩が鮮やかで必見。もちろん、他のステンドグラスも綺麗で見応えがありますよ。

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次に注目なのが、黄金小路と呼ばれる路地。かつて錬金術のラボがあったという、かなりきなくさいエリアです。かの有名なゴーレム伝説もおそらく同じ時代の話だったはず。

他にカフカの仕事部屋だった建物が残っていて、現在では書店になってます。f:id:kankodoriya:20200105081454j:image
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プラハ城を下って辿り着いたのは、続いての目玉であるカレル橋。プラハといったらまず思いつく、1番賑わう観光名所です。カレル橋の左右にはいくつも聖人像が並び、傍らではお土産用の絵や絵葉書などが売られています。まあ、やたらと人が多い。

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3つ目の目玉は市民会館。ムハの天井画やスメタナホールなど、各見所をツアー形式で回ります。今回はオンラインで予約して行きましたが、そんなにお客さんはいませんでした。夏の繁忙期などを除いては直接行って申し込んでもすぐ入れそうです。ここのスメタナホールではほぼ毎日クラシックコンサートを催しているようで、売り場はチケットを求める列が出来ていました。ちなみにツアー時の写真撮影は別料金です。

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市民会館横の火薬塔

 

そして、プラハ観光3つ目の目玉は、旧市街広場!クリスマスシーズンのため、クリスマスマーケットが開かれ、人がわんさか溢れていました。しかし、市内の至る場所でマーケットは展開されており、売っている物も似たり寄ったりであまり新鮮味はありません。むしろ、浦沢直樹の名作「MONSTER」プラハ篇のオープニングで、グリマーさんのバックに描かれていたティーン教会や、かの高名な天文時計をぼーっと眺めていたのがステキな時間でした。天文時計をつぶさに観察していると、それぞれの盤が指し示す意味や内容がなんとなく理解できるようになり、楽しかった。ちなみに1時間毎に動き出す仕掛けは、なんともいえない微妙な感じでした。

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最後におまけ。やはり行きたい、ユダヤ人地区。今はお洒落なブティック街になっていますが、シナゴークがいくつか点在し、かつての名残りを少し残しています。ちなみに私が訪ねた時はユダヤ人墓地の中には入れませんでした。とにかく、せっかくプラハに来たならば、旧市街からほど近いこのエリアは訪れるべきだと思います。カフカの奇抜な銅像や、ヘブライ文字で表記された逆回転の時計などを見ることができます。

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やはりチェコといえばビールですよね。プラハの有名な酒場もいくつか訪ねたので、次回はその話をしたいと思います。もちろん、美味い食事についても。

 

つづく

 

 

 

アムステルダム ③ 水路の街を巡る散策

今回、アムステルダムに5日間滞在しました。アムステルダム中央駅が街の中心にありますが、これは日本でいう東京駅みたいなもの。その駅から電車で2駅分離れたscience parkという駅にある友人宅に今回泊まらせてもらっていました。

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アムステルダム中央駅。駅舎は東京駅のモデルになったらしい。

 

外食は全体的に高いけれど、スーパーで売っている食材は、日本よりも安いです。例えば隣国ドイツ製のグミHARIBOは1ユーロ。日本だと200〜300円くらいかな?もちろん、ドイツはオランダから近いため安いのは当たり前ですが、それ以外もりんごは2.3個で100円くらいだったりします。

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環境への配慮か、自動車はそれほど走っていません。その代わり、自転車がたくさんびゅんびゅんと走っています。それでも自転車専用道路かもしくは車道を走っているため、日本みたいに自転車と歩行者が衝突するような危険な場面は少なそうです。

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街の本屋さん。なぜか犬が寝そべっていました

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街を走る運河。街の中心部から同心円状に、くるくるくるくる渦を描くように何重にもなって運河が張り巡らされています。

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アムステルダムの食事。写真のアップルパイをはじめとして、スイーツ系はけっこう美味

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近所の猫や街中の猫たち。猫のいる店舗が多かった。ネズミ退治用でしょうか。

 

とりとめのない雑記でしたが、私にとってのアムステルダムの記憶はこんな感じ。冬だからかしんしんとしていて、成熟した大人の街だと思った。コーヒーショップや覗き窓についてのレポートは詳しい方がいると思うので、そちらに譲ります。

 

次はチェコプラハへ移動します。おとぎの街プラハ、楽しみです。何よりカフカの生誕の地ですね。

 

つづく

 

 

アムステルダム ② 美術館めぐり

オランダ出身の著名な画家はたくさんいます。まずはゴッホ、それにレンブラントフェルメール、変わり種ではエッシャーなど。そんなわけですから、せっかくなのでアムステルダム周辺の美術館をいくつか巡ってきました〜。

 

アムステルダム市内中心には美術館広場なるものがあり、国立美術館ゴッホ美術館、現代美術館、アムステルダム市美術館など多くの施設が集まっています。他にもアイススケート場や芝生広場があったり、そこら中で楽器の演奏をしていたりとゆったりと過ごすのに最適な空間です。

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最初に入ったのはゴッホ美術館です。オランダといえばまずはゴッホでしょう。

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チケットは予約制です。現地の券売機でも買えますが、オンラインでの購入が確実です。

荷物はクロークへ預けました。日本以外の国では、荷物を展示会場に持ち込むのは禁止されている場合が多いですね。なぜかまではよくわかりません。

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会場はこんな感じ。多層階で年代ごとやテーマごとでフロアが分かれていました。

 

初期の絵も上手くて良いのですが、晩年になればなるほど描かれた対象の樹木や静物の存在感がぐっと増し、輪郭が強くなっていく印象です。鬼気迫るものが、時差ボケで冴えない私の感性にもビシビシ迫ってきました。

 

次は国立美術館をハシゴ。ガラス張りのゴッホ美術館に対し、こちらは宮殿風の古い建物。

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この美術館はとにかくレンブラントの「夜警」の展示がすごい!なにがすごいって、警備用の分厚いガラスで周辺を囲んでいるうえ、その中では5〜6人の研究者やキュレーターがずっとあーだこーだ高性能機器を使いながら仕事をしているのです。

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フェルメールも何点か展示していました。館内はとても広く、じっくり観るには1日必要ですネ。

 

翌日は郊外のデン・ハーグにあるエッシャー美術館に行きました。アムステルダムからは電車で1時間くらい。銀座通りみたいなお洒落な通りもあり、散策するのにも魅力的な街です。

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エッシャー美術館は子供から大人まで楽しめるような、エンターテイメント性の高い施設でした。とにかく楽しい!何時間でもいられますね。展示内容から、エッシャーの数学的な探究心や遊び心が理解できます。

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観光する時間が限られている方は、国立美術館が1番おススメです。館内は広く、建物自体にも魅力があり、オランダに来た感が出ると思います。私は、ゴッホエッシャーが好きなため、彼らの作品をたっぷり観ることができて満足でした。

次回もまだまだアムステルダムを堪能する予定です。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

アムステルダム ① ターキッシュエアラインに乗りました

今回からは中欧を3週間巡った旅の話です。「中欧」がどこからどこまでの地域を指すのかは曖昧ですが、オランダ、チェコポーランドの3か国を訪れました。2019年12月16日に日本を出発し、2020年1月6日に日本に到着するまでの出来事を徒然なるままにしたためています。なので数ヶ月前の過去の話ではありますが、文章の下書きは全て旅をしながら書いたため、現在形での記述になっています。

 

出発は23時の成田空港から。平日の夜ということもあり、空港内にあまり人はいません。カウンターの受付も人が少ないのか、行列が伸びています。発券し、大きい荷物を預けます。トランジット地で荷物を拾う必要はなく、目的地のアムステルダムで受け取ればOKとのこと。今回トランジットはイスタンブール。ターキッシュエアラインを利用しました。

出国審査はわりとあっさり通過。最近は日本からの出国スタンプを押されないんですね。

21時を過ぎていたため、ターミナル内の飲食店は大半が閉まっていました。しょうがなく、一◯堂の白◯らーめんを食べましたよ。感想は言わずもがな。

フライト時間が30分早まり、22時30分発に。念のため歯磨きを済ませてから搭乗。でもたぶん機内食出ちゃうんですよねー。時間遅いんだから夕食はなくてもいいのに〜。とはいえ貧乏性だからあればしっかりと食べちゃうんですけどね。

んでもって飛行機は無事飛び立ち、予想通りすぐに夕食が配膳されました。ビーフがなくなり、自動的にチキン。唐揚げみたいなやつがメインで、日本食風。

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機内では、「ブレードランナー2049」と「ファイアー ウィル カム」を鑑賞しました。英語字幕をつけましたが、細かいニュアンスがわからない!不可解な点はまたちゃんと調べようかな‥。あとはジャズやクラシックを導眠音楽にして、ひたすら眠りました。

 

そして、イスタンブール空港に到着。

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次の飛行機を待つ間にオレンジジュースとラップサンドを食しました。ターミナル内は値段が高いから我慢しようと思ってたけど、身体がオレンジジュースを強く求めており、それに抗えませんでした。
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こんなんで8ユーロ、約1,000円。

まあ次の短い便ではきっと食事出ないだろうから、なんて思っていたらしっかり食事付きでした‥。3時間程度のフライトなのに〜。用意と片付けも大変よな。

 

そしてやっとアムステルダムスキポール空港に到着!空港から地下鉄に乗って市街地に移動です。乗り物に乗るには、日本でいうSuicaみたいなカードを購入する必要があります。空港に大きくて目立つカウンターがあるのでそこで購入。7.5ユーロでした。1〜3日のフリーパスがありますが、予定をちゃんと立てていないため、どれくらい利用するかわからない。20ユーロチャージにしておきました。

 

空港からアムステルダム中央駅までは10分程度で到着。ここで現地在住の友人と待ち合わせ。

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この駅舎は東京駅の建設時にモデルになったらしいです。なんとなく似ていますね。真偽のほどはわかりませんよ。

友人と合流後、駅から少し移動して食事に。建物が全体的に傾いでいるような‥。なんででしょう。

ダイニングバーみたいな店に入り、バーガーを注文。ドリンク合わせて17ユーロ、外食は高いみたい。

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ストリートには日本にはないようなお店がたくさんありました。友人の話によると、現地のオランダ人はそういう店にあまり行かず、もっぱら観光客向けらしい。国としては単純に儲かるから合法にしているとのこと。また、オランダ語にくわえて英語があたかも第2言語かのようによく使われているらしい。イギリスが近いことや世界中から観光客が訪れるのも影響しているのでしょう。

 

荷物が重く、移動で疲れていることもあり、食後は友人宅へ直行しました。近くにスーペルマルクト(スーパーマーケット)や商店がいくつかあって便利。外食に比べて、スーパーは物価が全体的に安いですね。ハリボが安くて種類が豊富なのは嬉しい。

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日本で売っている銘柄のチョコも。
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居候の身なので、食料はちゃんと自分で購入。フルーツは旅の体調管理に欠かせないです。

今日はちゃんと休んで、また明日から市内にたくさんある美術館に繰り出していきたいと思います。

 

ではまた

 

プエルト・イグアス (終) 〜南米の大自然へ〜

前回まででパラグアイシウダ・デル・エステからイグアスへ移動した話をしました。ここに来る目的はもう滝見学しかありませんよね。たぶん。

イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの国境にまたがっおり、それぞれの国から異なる角度で風景を楽しむことができます。特に「悪魔ののど笛」と呼ばれる最大の滝を堪能したい向きは、どちらも訪れるべきでしょう。アルゼンチン側は「悪魔ののど笛」との距離が近く、上から見下ろす角度になるのに対し、ブラジル側は下から見上げる視点になるようです。「ようです」というのは、私がアルゼンチン側しか訪ねなかったからです。ブラジル側も行こうかギリギリまで悩んだのですが、入出国手続きが面倒くさいのと、アルゼンチン側でその光景を目に焼き付けるようじっくり堪能したため、なんか燃え尽きちゃったからでふ。

 

市街地から国立公園への移動はバス。プエルト・イグアスのターミナルから定期バスが往復していますので、その場でチケットを購入してそれに乗り込むだけでOK。30分もしないうちに国立公園に到着します。

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入園後すぐにある博物館。ピューマの顔の造形に味がありました。

園内移動用の鉄道に乗ります。これで滝を見学できる地点まで移動します。
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途中駅に停車。
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終点到着後、「悪魔ののど笛」を見るためのビュースポットまで徒歩で移動。約15分程度の道のりでした。ここは人が多く、アナグマも多かった。
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太り過ぎなやつ。手を出すとがぶりと噛み付かれる恐れがあるそうでかなり要注意。人を全く恐れません。
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桟橋を歩いて…

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川を渡ると…滝が少しずつみえてきます。
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「悪魔ののど笛」!ものすごい水量!
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みなさんカシャカシャ写真撮影に勤しんでいるため落ち着かなかったですが、このごついやつを目に焼き付けようと私はずーっと滝を眺めていました。暑さと人の多さ、滝の落ちるすごい轟音でまあまあ疲れてきました。

 

「悪魔ののど笛」に満足し、元来た道を引き返します。戻りの鉄道を待っていると、大量のアナグマが跋扈していました。
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人を恐れないため、奈良の鹿ばりに食糧を求めて襲いかかってきます。外で食事をしてはいけません。

 

公園出入口と「悪魔ののど笛」の間にも駅があります。ここから公園内にある無数の滝を巡る遊歩道に出れます。
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1番奥に見えるのが、「悪魔ののど笛」。その手前にある大小さまざまな滝の景観も楽しむことができます。
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ロストワールド」や「インディ・ジョーンズ」に出てきそうな絶景です。
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桃源郷のような雰囲気。濃い緑が茂っていて、水量も豊か。
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いやー素晴らしい景色でした。「悪魔ののど笛」と比べて遊歩道には人が少ないので、ゆったりと絶景を眺めながら散歩できます。いかつい爬虫類たちには会えませんでしたが。
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帰りは同じく定期バスに乗り、プエルト・イグアス市街地に帰宅。アルゼンチンで過ごす最後の夜を、アサドで締めました。
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帰りはデザートにジェラート。アルゼンチンでは初めて食べました。イタリア移民が多いからアルゼンチンはアイスが美味いはずだ、とこの時点で気付きました…。
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プルタブが「A」なのがオサレ。アンデスビーア。

 

長かった南米旅行もこれで終わり。2019年7月31日に羽田空港を出発し、同じく2019年9月18日にイグアス空港を発ちました。約50日間の旅でしたが長いという感じはなく、むしろ短くてもう終わってしまうのだなという思いでした。時々、すごく遠いところに来ているんだなあと実感する瞬間があり、それが心地良かったです。

そんなわけでまずはイグアス空港からブエノス・アイレスの空港に飛びました。ブエノス・アイレスからUSAのダラス空港へ飛ぶタイミングで、本格的に南米を去ることに。まあ、まだ時間はあるから、ブエノス・アイレスの空港でビールでも飲んでいたいと思います。
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¡Adios!